阪東自動車 297


阪東自動車 297/三菱PDG-AA273KAN+西日本車体工業(B型96MC)

2008年に日産ディーゼル車の296、298に混じって、
こっそりと購入されたのが、この車です。
阪東としては三菱の大型車は279に続く投入となります。
仕様は296と全く同様となっていて、特に表記もないので、
外観での判別は完全に不可能となっているために、
銘板か、ハンドル中央の刻印かで判別するしかありません。

この車も、296などと同様に、当然ながら阪東らしく
トルクコンバータ式オートマチックトランスミッション仕様で、
それ故、平成27年度重量車燃費基準は不適合となっています。
トルクコンバータ式オートマチックトランスミッションの燃費は
次第に改良が加えられているとはいっても、現在でも概ね、
マニュアルトランスミッションの125%程となってしまっており、
この燃費の悪さが普及の妨げの一つとなっています。
この燃費の差異はクラッチの保守からの解放による
整備コストの低減等により回収できる、とされてはいるのですが。

今後、排気ガス規制が厳しいエリアの事業者では、
トルクコンバータ式オートマチックトランスミッションを
装備するノンステップ車がどんどん廃車となり、
中古バス市場へ大量に放出されると考えられますが、
燃費面で難のあるこれらの車が、果たしてどれほど
買い手がつくのか、少々懸念されるところではあります。
折角、ノンステップ車を安く買うことができても、
燃料を馬鹿喰いされたのではたまりませんからね。
トルクコンバータ式オートマチックトランスミッションを
装備するノンステップ車の淘汰を優先的に進めている
事業者も早くも現れているのも事実です。

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