ニュー東豊の撤退前後の状況を綴りたいと思います。
◆2008年10月1日以降
路線バスの減便、深夜バスからの撤退が告知されたため、
機械式AT車の走行音を録音すべく、
これ以降、二週間程の間、足繁く訪問しました。
利用客は天王台駅からNECや川村学園に向かう用務客よりも寧ろ、
湖北台や青山台など沿線住民の方が多い印象を受けました。
特に夕方から夜にかけてNECや川村学園から
湖北台へ向かう利用者は各便とも七人程度いました。
回数券を使用している方も多かったので、
恒常的に利用しているのだと思います。
それだけに利用者にとってこの撤退は突然のものであり、
運転士さんに回数券の払い戻し方法を訊ねたものの、
営業所まで出向く必要があることを訊いて、
半ば諦めた様子の利用者の姿を目にしました。
また走行中の車内で乗務員さん同士が、
減便に伴うリストラ後の進路について、
延々と話し合っていた姿を目にしました。
待機中に私が両替をした際、運転士さんが話しかけてくれました。
「いつもこのバスご利用頂いてます?」
「あー、何回か使ってるんですけど。」
「24日からね、1台しか走らないの。」
「あ、そうなんですかー!」
「うん、いずれね、廃止になっちゃいますよ。」
「え、いつからですか?」
「うーん、運輸省に届出出したから一ヶ月先か、二ヶ月先か、三ヶ月先か。」
「えー。」
「24日でね、俺も(首を切る仕草をしながら)これだよ(笑)。」
「え!大変ですね。」
「ええ、まあまたよろしくお願いしますね。」
こういう出会いや別れがあるところが、またこの趣味の魅力なんですが、
この体験に私は大きな衝撃を受けました。
機械式AT車の運用はかなり減っており、
1069は既に小堀車庫から姿を消していて、
1067は辛うじて三日に一回程運用に就くという状態でした。
加えて、この年の7月に衝撃の登場を果たした
1087は既に小堀車庫から姿を消していました。
◆2008年10月24日以降
この減便により、終日一運用となり
1067は以降、小堀車庫から姿を消していました。
1065、1066、1068、1070が、交互に運用に就いていました。
小堀車庫に余裕が出たためか、柴崎車庫に待機していた特定車は
小堀車庫に引き上げられて、柴崎車庫にバスが停まる姿は
以後見掛けなくなります。
◆2008年2月18日以降
1068と1065が小堀車庫から姿を消し、
1066、1070という東豊学園の広告を纏う2両のみが残されました。
ちなみに筑波第一小学校跡地を利用する東豊学園では、
谷田部庁舎、つくば駅、土浦駅等からスクールバスを運行している様ですが、
このスクールバスにこれらの車が使われているかは確認できていません。
写真は撤退後の小堀車庫の様子です。
時間帯によっては多数の特定車が留置されていますが、
この時はこの4両のみでした。
俯瞰の構図での写真も用意しましたので、
模型作製される方は是非ご参考に。
※
私は一介の趣味者であるに過ぎず、
当事業者を含めたバス事業者の経営姿勢等に対して
何らかの批判を行うつもりは全くありませんので、
その点を十分ご理解頂きたく存じます。
加えて本記事も含めた当ブログにおいて、
何らかの政治的メッセージを発信する意図は
一切ございませんのでご承知置き下さい。
なお、ここに書きましたような内容を、
リアルタイムで掲載することに大きな抵抗を感じていたこと、
加えて私の趣味に対する姿勢として、
クレーマー行為に類する様なことは極力避けたいこと、
こうした理由から、撤退決定以降の状況に関して、
公開が今まで掛ってしまったことを深くお詫び申し上げます。
内容に問題がありましたら是非コメントをお寄せください。
場合によっては対応したいと考えています。
遅ればせながら、ニュー東豊の路線バス撤退後の記事を拝見し、仕事にかこつけて遠回り&早起きをして天王台へ向かった日々を懐かしく思い出しました。路線バスへの新規参入で(一部好事者に)話題となったニュー東豊を土日祝日減便→まさかの増車→路線バス撤退、そしてその後と要所要所をまとめた内容は貴重なものではないかと思います。
千葉県のバス対策地域協議会の分科会協議結果を見ると、「湖北駅から他社の路線に乗車し天王台駅で別系統に乗り継ぐことにより、また、成田線東我孫子駅から徒歩によりアクセスが可能で生活路線として確保されている(以上引用)」と他社(=阪東自動車)のバス路線で十分な需要の場所にわざわざ競合して路線バスを走らせたということが結果的に証明されてしまいました。
個人的には、N社路線の生まれ変わり?阪東自動車による「湖北駅南口―梶池公園―NEC日本電気前」間の路線バスの乗降がどのくらいあるのか気になります。大変長文で失礼しました。
長文ついでに、既に御存知であれば失礼しますが、千葉県栄町HPの「町長への手紙」ページにある「今までにお寄せいただいたご意見と回答」に随分とマニアックなものが掲載されています。
多数の路線を運行する事業者の「1路線の撤退」と「1路線しかない」事業者の事業規模を縮小を同じものとして返答するのは無理があるかと・・・。
↑
非常に見難いコメントで申し訳ありません。
削除していただいても構いません。
>>Mrジョソ様
コメントありがとうございます。
拙ブログの仕様の関係で改行位置がおかしくなってしまった様なので、
改行位置のみ修正させて頂きました。
お手数をお掛けし申し訳ありません。
栄町HP、ご教授頂きありがとうございました。拝見しました。
回答の「現状での問題は確認されておりません」も気になりますね(笑)。
阪東のNEC日本電気前―湖北駅ですが、平日の朝夕のみですので、
申し訳ありませんが、なかなか確認できません。
本数から察するに乗客もいなくもない、といったところなのでしょうかね。
開業は市からの要請なのか、それとも阪東の自主的なものなのかも、
併せて気になるところです。
しかし、阪東の積極攻勢は東豊撤退後も凄まじいものがありますね。
東武(朝日)系列はどうも消極姿勢の印象があるだけに、
やはり東豊という「事件」は何らかのインパクトがあったのかもしれません。
改行位置の修正で御面倒おかけしました。
確かにこれまで東武(朝日)系列は縮小縮小の消極姿勢で、路線バスの潜在的な需要がある地域で新規事業者の参入を許していました。
対抗姿勢は、朝日系列でも独自路線の感がある阪東自動車だからなのか、今後のグループ方針なのか、今後も気になります。
我孫子市は阪東に対しては、
あびバスの運行を委託するだけでなく、
鳥の博物館線の開設要請やPASMO導入に対する助成など、
様々なバックアップを行っていますから、
積極的な経営に取り組めるのかもしれませんね。
東武(朝日)系列の縮小傾向はやや行き過ぎの感もありますが、
バス事業者の多くが縮小傾向にならざるをえない厳しい現状の中で、
こうしたエネルギッシュな事業者もあることは嬉しいことですね。
ブログいつも拝見しております。
先日、湖北台付近にてニュー東豊のバス(路線車)が、中央学院の生徒を
満載して走っているのを見て目を疑ったのですが、路線撤退後も同学院の
特定輸送かなにかで我孫子市内を走っているのでしょうか?
>>我孫子市民様
コメントありがとうございました。
他の特定車は何度か目にしていますが、それは知りませんでした。
以前、天王台駅南口に「中央学院高校校友会7時バス発着所」と
書かれたバス停が置かれたことがありましたが、
これと関係があるのかもしれませんね。
ただ、中央学院高校には阪東が運行するスクールバス
(といっても、定期券は路線バスと共用なので路線バスに近いですが)
があるのでこれとの兼ね合いは大丈夫なのでしょうかね…。
また、目撃されたらコメント頂ければと思います。
可能でしたら時間帯なども教えていただけると幸いです。
以前書き込んだ、特定輸送(?)ですが昨夜19時過ぎに
国道356号線上で目撃しました。
運行経路もまさしく阪東の天王台?湖北間のバス路線と
重なっているようですね・・・。
街の噂によると豊嶋運輸や東豊の実質的オーナーが
中央学院のOBらしく、ボランティアとして運行していると
とのことですが問題ないんでしょうかね・・・?
>>我孫子市民様
貴重な情報をお寄せ頂きありがとうございました。
ブログが不調だったようでご迷惑をお掛けしました。
例のラッピングも校友会の名前が入っていましたが、
この辺りと関係があるのかも知れませんね…。
定期券が使える阪東のスクールバスに対して、
果たしてどのぐらい利用されているのか気になります。
機会があればぜひ見に行ってみたいと思います。