ニュー東豊 習志野200か・762/日野U-HT2MMAA+日野車体(BlueRibbon)
京王電鉄バス中古車です。
京王時代は系統番号の幕が独立していましたが、
その部分は塞がれて方向幕部分のみ使用されています。
このサイズに合わせて他車も同じサイズの方向幕を使用しています。
この車も京王電鉄バス時代の社番が車内に残されていて、
29308と書いてありましたので、1993年式でしょう。
763とは京王時代は続番だったことになります。
車内は京王電鉄バス時代のままで、
車内の床は、木床ではあるものの、
通路部分だけ青色のリノリウムが貼られた
俗に言う、ケチ王仕様となっています。
その他にも、車内の握り棒に緩衝材がなく、
金属剥き出しとなっているのも相変わらずです。
ただし、座席の肘掛はテープ状の緩衝材が
新たにぐるぐると巻かれています。
見た目の印象はあまり良くありませんが…。
特筆すべき点は電子制御機械式AT、EEドライブであることで、
「カチャカチャ」と独特の変速音が楽しめます。
この機械式ATを一時期大量に採用していたのが、
関東バスや横浜市交通局、近鉄バス、
そしてこの京王電鉄です。…参考記事1、参考記事2
乗り心地は思っていたほどぎくしゃくせず、
思いのほか円滑でしたが、運転士さんによっては
マニュアルモードも併用している様です。
しかし、この機械式ATが祟ったのか
京王中古車の中では最も早い2008年4月に、
路線バスの運用を離脱してしまいました。
2008年7月の829の乗合転用に当たり、
762の部品が用いられた様なので、
この際に廃車になったものと思います。