関鉄観光バス 1913TC

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関鉄観光バス 1913TC/三菱PA-ME17DF+三菱ふそうバス製造(AeroMidiME)

2006年、つくば市コミュニティバス「つくバス」運行開始に際し、
群青系の外装に身を包んだAero Midi ME、計19両が
そのうちの「地域循環」専用車として、これを担当する
土浦・つくば中央・つくば北・竜ヶ崎営業所へ投入されました。
そのうち、土浦営業所へと投入されたのが、
1911TC・1912TC・1913TCの3両です。

うち、1911TCは配置直後につくば中央営業所に転出し、
残る1912TC・1913TCがこの「地域循環」のうち、
土浦営業所の担当分で運用されていました。

なお、つくば北・つくば中央・竜ヶ崎営業所には、
「地域循環」専用車の検査時等の予備車として、
同じAero Midi MEながら一般色を纏う、
1917YT・1925TK・1926RGが投入されましたが、
土浦営業所にはコミュニティバス「キララちゃん」専用車の
予備車として、Aero Midi MEで一般色を纏っている
1887TCが既に配置されていたため、
この1887TCが「地域循環」予備車を兼ねることとなりました。

さて、2011年に行われた、「つくバス」の再編に際して、
土浦営業所は「つくバス」担当から外れ、
1912TC・1913TCも用途を失ってしまったため、
内外ともに一般路線車へと改装がなされた上で
1912TCは関鉄グリーンバス石岡営業所へ、
1913TCは関鉄観光バス本社営業センターへと
それぞれ移籍しています。
1913TCは古参車が多く集う関鉄観光バスにおいて、
初めてのノンステップ車となり、なおかつ、
初めてLED行先表示器を装備した車となりました。
この車の投入で、7014TCが代替廃車となっています。

この再編により、その「地域循環」及び「学園南循環」で
専用車として使用されていたAero Midi MEのうち、
他に1910YT・1944YT・1945YTが同様に改装されましたが、
この1913TCは、この中で唯一、側面の三本のラインが
直線となるツーステップ車と同じ塗り分けで登場しており、
文字通り異彩を放っています。
この塗り分けを纏うノンステップ車・ワンステップ車は、
関鉄グループでは1913TCが唯一の存在です。

ノンステップ車であることの表記が一切ないのも特徴で、
車椅子マークも前面・側面共に撤去されています。
一方で出入口表記はピクトグラム入りとなっています。
ただし、外観から判断する限り、中扉下部に設置された
引き出し式の車椅子スロープはそのままのようで、
なぜ、このような仕上がりとなったか、謎に包まれています。
一方で、車内の改装は運賃表・整理券発行機の設置等
他の車と概ね共通した、ありきたりな内容とされています。

小型車であることを考慮してか、関観移籍後は専ら、
神立方面の路線で使用されているようです。

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【諸元】
登録番号:土浦200か・858
型式:PA-ME17DF
年式:2007
機関:4M50T5(4899cc 180ps/2700rpm)
ホイールベース:3.56m

カテゴリー: 関東鉄道 パーマリンク

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